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06 紫外線(UV)照射装置の用途

紫外線(UV)乾燥装置の用途

紫外線(UV)乾燥装置とは

紫外線(UV)乾燥装置とは、塗料やインクなどの物質を短時間で乾燥させる装置のことです。表面に塗布された塗料やインクなどの薄い層の材料を急速に乾燥させるために使用されます。

紫外線(UV)乾燥装置は波長が長い385~405nmを使っています。その理由は、①UV硬化樹脂の深層部まで届きやすい為、②印刷用UV硬化インクに含まれる顔料に阻害されにくい為、の2点があげられます。

以前は熱乾燥方法で乾燥させてましたが、UV乾燥装置によって乾燥時間を大幅に短縮できるようになりました。これにより生産性が向上し、製品の生産時間が短縮されました。また、熱を発生させる必要がないため、他の熱乾燥方法と比較してエネルギー効率が高く、省エネルギーになります。

紫外線(UV)乾燥装置は、様々な用途に使用されており、その中でも主に印刷業や基材加工業向けに使われております。

紫外線(UV)乾燥装置の用途

先ほど紹介したように、紫外線(UV)乾燥装置は、様々な産業に使用されており、特に印刷用途や基材加工業の用途に使われております。

●印刷業:インクジェットプリンターやスクリーンなどの乾燥に広く使用されています。チラシなどの印刷物に使用されるインクは、UV光を照射することで瞬時に硬化/乾燥させることが可能です。これにより、印刷物の生産性を向上させ、乾燥時間を短縮することができます。

●基材加工業:木材や家具などの表面塗装に使用されます。UV乾燥装置の使用により、塗料やコーティング材料をすばやく乾燥させ、品質と効率を向上させることができます。木材の表面には艶出しと劣化防止を目的に塗られることが多いです。コーティング剤を紫外線で硬化/乾燥させることで、高品質な仕上がりを実現します。

UV乾燥装置は、UV硬化材料と組み合わせて使用されることが一般的です。UV硬化材料は、光が当たることで硬化反応を起こす特性を持っています。このため、UV乾燥装置の使用により、効率的で迅速な乾燥と硬化が実現されます。

また、紫外線は、人体にも悪影響を与える可能性があります。使用する際には保護メガネの着用などの安全対策を行う必要があります。

>>紫外線(UV)硬化装置に関してはこちら

紫外線(UV)乾燥装置のアプリケーション

ここからは、紫外線(UV)乾燥装置の具体的なアプリケーションついて紹介します。

①UV乾燥機用照射装置 (波長: 395nm/ 405nm)

印刷業界向けに乾燥用途でUVインキを硬化させるためにUV乾燥機が搭載された事例です。波長や用途によっては、メタルハライドランプ、キセノンランプが用いられていますが、製品としてUVランプからUV-LEDに置き換えが可能であり、UV-LEDの採用が進んでいます。UVインキの硬化波長によって異なりますが、主な波長は395nm、405nmとなります。

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