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01 知ってほしいLEDのこと

LEDのルーメン(lm)

実用レベルの白色LEDができたことでLEDは、蛍光灯の代替光源として家庭内に広く普及するようになりました。その明るさの指標として、従来の白熱灯や蛍光灯の明るさを示すワットからルーメンという単位が利用されています。
ルーメンとは、光源から放たれた全ての光の量を表す単位です。このルーメン(lm)の数値が大きいほど光の量が多くなるため、明るい光源となります。

白色LEDとルーメン

そもそも白熱電球や蛍光灯が多く使われていた時代では、ルーメンは使われておらず、ワットで表記されていました。ちなみにワットは、その発光源の消費電力を表す単位で明るさの単位ではありません。
しかし、消費電力に応じて、その明るさが変わることから明るさの基準にとしても特に問題はありませんでした。
この点については、白色LEDも消費電力に応じて明るさが変化するので同じです。
しかし、白色LEDと白熱灯を同じ消費電力で光の量を比較した場合、白色LEDの方が消費する電力が少なくなります。そのため、光源の消費電力のワット数での明るさの判断が難しくなりました。
また、LEDが家庭に普及し始めた頃は、メーカーによって明るさの測定方法が異なり、製品を購入しないとその良しあしがわからないということがあったそうです。
このような実情を踏まえ、明るさの指標として日本照明工業会が明るさの指標をワットに代わりルーメンという単位で表示するということがルール化されました。

UV-LEDの波長

ここまで、白色LEDとルーメンについて説明しましたが、すべてのLEDの明るさをルーメンで表すことではありません。ルーメンは、人間の目が感じる光の波長特性(視感度)に配慮しているため、人間の見えない光の量を表すには、不都合となります。
たとえば、UV-LEDの発する波長は、人間の目が感じる波長域から外れていますので、
その量を表すことができません。
しかし、半導体の製造(レジストの露光)や微細部品の組み立て(樹脂の硬化)などの『モノづくり』の用途で紫外線は、幅広く利用されているため、その量を知る必要があります。
よって、UV-LEDの場合は、一般的にワットが利用されます。ただし、この場合のワットは、UV-LEDの消費電力ではなく、そのUV-LEDから得られる紫外線の量をワットで表します。


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