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01 知ってほしいLEDのこと

LEDの発光波長

LEDの発光は、PN接合で順方向の電圧をかけると正孔と電子がそれぞれPN接合部に移動し、衝突(再結合)することによって起こります。
電子がエネルギーの高い伝導体からエネルギーの低い価電子帯へ移動する際、余ったエネルギーが光に変換され、放出されます。
発光波長(発光色)は、このエネルギーの差(バンドギャップ)の大小によって決まります。このエネルギー差は半導体の材料で異なり、この差が大きいほどエネルギーが高い光(短い波長の光)が放出されます。

光エネルギー計算式より
E = hν= hc/λ   
  E : バンドギャップのエネルギー   ( J )
  h : プランク定数 6.626×10-34 ( J・S)
  ν : 振動数  ( Hz=1/s)
  c : 光の速さ  3×108 (m/s)
  λ : 波長   ×10-9( nm )
        1eV=1.602×10-19 J
上式に代入すると
     E (eV)=1240.82/λ(nm)
となります。

上式より、半導体のバンドギャップエネルギーが分かれば発光する波長を知ることができ、逆に発光波長から半導体のバンドギャップエネルギーを求めることが可能となります。
つまり、発光させたい色(波長)があれば、それに合ったバンドギャップエネルギーを持った材料を選んでLEDを製作することが可能ということになります。

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