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01 知ってほしいLEDのこと

青色LEDとは

発光波長470nm付近で青色に発光するダイオードです。
現在では、当たり前のように使用されていますが、それまでは、実用的なレベルの光量をえることは、技術的に非常に難しいものとされていました。
開発当時は、20世紀中の実現は不可能とまで言われており、その開発の難しさを伺い知ることができます。
青色LEDといっても、その構成は、他のLEDと同じp-n接合です。
その開発に困難とされた要因は、p型半導体として、高品質な窒化ガリウム(GaN)の結晶を作り出すことにありました。その当時、GaNでは、p型は原理的に作れないとまでいわれていたとのことです。
できないことを可能にしたということで『パラダイムシフト』ということが話題になった
ときでもありました。

なぜ、『青色』が必要なのか?

それは、白色光を作りだすのに必要な光の三原色に『青色』があるからです。
また、青色LEDがあれば、補色である黄色に発光する蛍光体を利用しても、白色光を作り出すこともできます。
LEDの発光色として赤と緑は、青色LEDが世に出る以前から実用レベルの発光素子として利用されていました。
1970年代に赤色と黄緑色の開発には成功しており、その後、1989年に青色LEDが発明されました。よって、LEDが世に出だしてから、およそ20年後にLEDによる光の三原色が揃ったことになります。

人が生活するうえで照明は、必要不可欠な存在

実用レベルの青色LEDができたことで、日常生活を支えてきた白色蛍光灯は、LEDに変わることになりました。蛍光灯は、微量ですが水銀を利用しているため、環境問題(水銀フリー・省エネ・長寿命)への推進もあり、LED照明への転換の追い風となりました。
また、LEDは、半導体なので微細加工や集積ができるので小型化が求められるIT機器にも搭載されるなど利用価値を上げることができます。

青色LEDは、LED照明を普及させるには、必要不可欠な色だといえます。


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